• 短歌deダンスシリーズ
涌田悠×田上碧

『千年とハッ』

【吉祥寺ダンスLAB. vol.5】『千年とハッ』ヴォーカリスト/田上碧×短歌を詠むダンサー・振付家/涌田悠 新作上演(2022/12/08・11)

【上演概要】
〈吉祥寺シアター主催 吉祥寺ダンス LAB.vol.5 〉/初演 (70分)
2022年 12/8 ・ 11 会場:吉祥寺シアター
作・演出・出演:涌田悠 短歌を詠むダンサー/振付家 ・田上碧 ヴォーカリスト

◎異ジャンルコラボレーションをコンセプトとした吉祥寺シアターのオリジナルダンス企画に依頼され制作

【作品概要】
前作『涌田悠第四歌集 川風の星』に引き続き、「からだと世界が触れ合う体験に基づく創作プロセス」にフォーカスし、特定の街に一定期間の創作拠点を置き、異ジャンルアーティストと協同する街歩きリサーチをベースに創作。
「言葉とからだの持つ創造力で街から宇宙、今から千年という時空間を超えることはできるか」という問いを起点とし、ヴォーカリスト/田上碧と短歌・ダンス・歌・詩の異なる表現手法を交歓しながら、吉祥寺の街における約半年間に渡る街歩きリサーチを実施した。
サンロード商店街、ドン・キホーテなどの商業施設、水門通りや宮本小路などの住宅地、井の頭公園など多様な風景に足を運び、〈見て呼ぶ〉という田上独自の手法(街を歩きながら風景の中に見えたものや聞こえた音を、ときに詩の朗読や歌のような節回しを付けながら即興的に声に出して“呼び”、描写してゆく)と、涌田のあらゆる身体感覚を媒介に街の風景と触れ合い踊りと短歌を生み出してゆく手法を重ね合わせリサーチを行った。
リサーチから生まれた短歌・ダンス・歌・詩の異なる表現が生身のからだや声を通して有機的に響き合うことで、未知のよろこびや風景を劇場空間と観客のからだに立ち上げることを模索した。
上演作品の制作と共に生まれた涌田の短歌と田上の楽曲を収録したCD付き歌集も制作販売した。

【上演動画】



【稽古場レポート・公演レビュー・終演レポートなどの創作過程アーカイブ(吉祥寺シアター公式noteより)】
https://note.com/kichi_theatre/m/m7fb8baad74d0

【代表歌】

言の葉に月の刃に皮膚の端の切れて一〇〇〇年後から手を振っていた

ヒトトトリトヒカリのあわいを往き来して 声はあなたのうつわのかたち

ないことのあること 秋のあじさいの遅れて届く声の手触り

バニラカー貫通しゆく惑星をパラオの魚の速度が止まる

サルスベリ 右半身の端に落ちる千年前の音の残像

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【吉祥寺ダンスLAB. vol. 5】

『千年とハッ』

言の葉に月の刃に皮膚の端の切れて一〇〇〇年後から手を振っていた

様々なジャンルのコラボレーションをコンセプトに製作する吉祥寺シアターのオリジナルダンス企画「吉祥寺ダンスLAB.」。第5弾となる今回は、「短歌を詠むダンサー」として精力的な活動を続ける涌田悠と、独自の声と歌を使ったパフォーマンスで話題のヴォーカリスト・田上碧の二名によるパフォーマンスをお送りします。言葉と声、身体と歌、呼吸と身振り、いくつものレイヤーを掛け合わせて生み出される唯一無二の世界をお楽しみください。

[作・演出・出演]

田上碧(たがみあおい・ヴォーカリスト)

涌田悠(わくたはるか・短歌を詠むダンサー/振付家)

[スタッフ]

舞台監督:河内哲二郎

音響プラン:牛川紀政 音響オペレーター:影山直文

照明:松田桂一

衣装:KAKO(桑原史香・秀島史子)

映像:和久井幸一 

宣伝美術:麻川針

制作:𠮷田恭大

主催・企画製作:吉祥寺シアター(公益財団法人武蔵野文化生涯学習事業団)


スケジュール

上演 2022年12月11日(日)13:00/18:00
試演会 12月8日(木)20:00
*開場は開演の30分前

会場

吉祥寺シアター 劇場

料金

〈整理番号付き自由席〉

一般 3,000円

アルテ友の会・武蔵野市民 2,700円

U29 2,500円

試演会 一律2,500円
※未就学児童の入場はご遠慮ください。

公演詳細・お申込み